Attendance Tracking
AI(人工知能)が教育に与える影響は、今後ますます大きくなっていくと考えられます。
AIの到来によって、10~20年後の社会が大きく変わることは想像に難くありません。AIによって単調で生産効率の低い仕事を人間がしなくても済むようになるというポジティブな意見もあれば、その他多くの仕事も人間からAIに取って代わられるというようなネガティブな意見を持つ人もいます。
また、教育や学習といった面においても大きな変化が起きること予想されます。AIの到来をポジティブに捉えようと、ネガティブに捉えようと、AIには発揮できないが、人間には発揮できるコミュニケーション能力や想像力の育成に注力した教育方針に変えなければならないという認識を持っている人が多いのではないでしょうか。人間は人間の強みを活かすことに専念すべきだという考え方ですね。
総務省が2016年に実施した「ICTの進化が雇用と働き方に及ぼす影響に関する調査研究」の調査結果にもその認識が現れています。
引用元(PDF): http://www.soumu.go.jp/johotsusintokei/linkdata/h28_03_houkoku.pdf
オンライン学習アプリをはじめ、日本の教育現場の負担を軽減してくれるAIを活用した教育ソリューションが日々増えています。
例えば、大量の情報を記憶するための教育などを部分的にでもAIを活用したオンライン学習アプリに任せることで、教える側はチャレンジ精神や企画力があり、創造性豊かでコミュニケーション能力の高い生徒を育むことに専念する余裕が生まれてくるのではないでしょうか。光が見えています。ただし、スピードが求められています、アメリカなどの先進国と比較して、日本はどうしても少し遅れているように感じます。
今後の子供たちの学習はこれまでより少し楽しいものになるかもしれません。VRなどを活用し、まるでゲームのようなオンライン学習ソリューションが次々と生まれ、どこからでも楽しく勉強ができる時代がやってくるでしょう。我が子の子(孫)の世代では、あの国、その国、世界中にプチ留学しながらも通常の日本の教育を(楽しく)受けることができる時代になっているかもしれません。おじいさんはうらやましい。
さて、ここからは現在存在しているAIを活用した教育関連のソリューションをいくつかご紹介できればと思います。
Attendance Tracking
AIの画像認識技術により、学生の出席を自動的にカウントすることができ、教員の業務負担の軽減につながっています。カウントは生徒の顔認識によって行われるので他生徒の成りすましなどは過去の話になります。
実際の教室への出入りをカウントするだけでなく、外部からパソコン経由で授業に参加している学生も顔認識によってカウントすることが可能です。
Classroom Behavior Tracking
出席だけでなく、教室内やパソコンで受講している各生徒のエンゲージメント(表情・集中度など)の計測も可能です。それらのデータを元に教師はエンゲージメントをさらに向上させるためにコースの内容を改善していくことが可能になり、エンゲージメントを示さない生徒にはフォローアップすることも考えられます。各生徒のエンゲージメントデータを元に教師は教育の質を高めていくとが可能になるという「データドリブンな教育」が実現するということですね。
国の杭州にある学校では、このような技術がすでに使われているようです。パソコンから学校の授業や講演を聴いている方のエンゲージメントを計測している企業まで登場しています。
Reading Assessment
読書能力に障害をもっている生徒を認識するAIソリューションも登場しています。
アイトラッキングとAI技術を組み合わせることで、読書能力の障害をおよそ2分間で特定することができます。
失読症のある子供を早期に見つけることで、教員はいち早く適切な対応を取ることができるようになります。教員にも生徒も大きなプラス。
Online Proctoring
試験のカンニングを防ぐAIシステムも出始めています。試験を受けている生徒の行動、書き方などをAIによって分析することで異常を自動的に突き止めるシステムのほか、なりすましやカンニングを検出できるシステムもあります。
また、試験の監視は試験場という現実のオフラインスペースに限った話しだけでなく、オンラインで試験を受けている生徒に対してもなりすましを検出できるシステムもあります。
Automatic Grading
試験の採点をしていくれるAIも現れています。これは多肢選択式テストに限った話しではなく、手書を認識できるAIツールや教授とほぼ同様のクオリティの論文採点をしてくれるAIも登場しています。アメリカのGradescapeは採点にかかる時間を90%も縮小すると言われています。
中国では1/4の学校(約60,000校!)に自動採点のシステムが試験的に導入されているようです。日本では2019年から英検が自動採点システムを採用するという話もあります。
Educational Chatbots
自動対話型のチャットボットを活用する教育機関が増えています。アメリカにあるジョージア工科大学の教育助手「Jill Watson」はチャットボットでありながら、学生の多くがJill Watsonは本物の人間だと思っていたようです。
小学校であれ、大学であれ、生徒やその親からの質問は多いはすです:「今日の算数の宿題は何でしたっけ?」「遠足には何を持っていくべきでしょうか」「〇〇先生の連絡先はどちらですか?」など、多くの質問にチャットボットが対応できるようになることで、教員への負担を大きく軽減することができると考えられます。
AI Online Education
オンライン学習プラットフォームは日本国内・海外ともに多く存在します。オンライン学習プラットフォームを利用することで、各生徒は自分のペースで様々なことを学ぶことが可能になります。AIを活用するプラットフォームは各生徒の強み・弱みを分析して、得意な分野は飛ばし、苦手な分野の課題や解説をより多く提示するなど、各生徒に合わせて学習プランを最適化してくれます。
また、学習効果を最大化するための間隔反復機能がついているプラットフォームも多くみられます。教員側はオンライン学習プラットフォームを使用することで、各生徒の進歩をデータによって確認することが可能になり、進歩の遅い・学習に苦労している生徒を特定し、集中的にサポートすることも可能になります。これにより、教員側はより効率的に時間を使うことができると言えます。
language Learning Robots
英会話や会話用のコミュニケーションロボットも教育現場に入りつつある。幼稚園や小学校では物語を朗読したり、子供の様々な質問に答えるロボットの導入が今後増えていくと考えられます。
実際に一部で導入されているロボットしては、園児見守りロボット「MEEBO」や、小中学校に導入されている英語学習ロボットの「MUSIO」などが挙げられます。今後はさらに多種多様な教育目的のロボットが生まれてくるでしょう。
VR Applications
未来の学校や企業では、VRを活用した教育アプリを利用する場面が増えていると思われます。職業訓練はもちろん、そのほかにも様々な活用が考えられます。 VRによって、ユーザーは人工的にリアルな体験を味わうことが可能になりました。 自分以外の人物の体験や歴史的建造物を、まるでその現場にいるかのような感覚で体験することが可能になるでしょう。
いじめや差別を体験するアプリも出始め、自分と異なる人物の体験を味わうことで「他人の気持ち」や「苦悩」を肌で感じ、他者との共感を学べるのではないでしょうか。 未来の子供は「体験型」のVRアプリ経由の共感を学ぶだけでなく、バーチャルコンテンツを通して、世界中の地理や歴史などの出来事も肌で感じられるようになり、学習意欲が刺激されるに違いありません。
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