テクノロジーは情緒的健康向上のために設計することが可能であり、そうすべきである

サンディエゴのSingularity UniversityのExponential Medicineのインタビューにおいて、ニコル・ブラッドフォード氏(ソフィア大学のTransformative Technology Labの共同創設者兼専務取締役)は、情緒的健康と感情認識を向上するように新技術を設計する方法を検討しました。

ソフィア大学のTransformative Technology Labは、シリコンバレーの中でも特にユニークな研究室です。 この研究室は、変革技術と呼ばれる新興分野において、健康とウェルネスに焦点を当てた新しい技術を構築している起業家とイノベーターを支援するために存在します。

変革技術とは正確にはどのようなものでしょうか?同研究は変革技術とは「人間の心理的経験において、信頼できる肯定的な変化を生み出すことのできる、科学技術に基づいたハードウェアとソフトウェア」と定義しています。

「人間の心理的経験やウェルネスの分野には、不安、ストレス、うつなどの特定の状態をサポートするさまざまな技術がある」とブラッドフォード氏は説明しています。 同氏の考えるその好例の1つがGinger.ioというアプリで、このアプリは感情的なコーチングサポートを提供し、AIを使用したユーザーのパターン認識を行っています。

「ユーザーが許可をすれば、アプリは簡単な電話モニタリングを行い、そのユーザーに対する基準を設定することもできます。」と彼女は語ります。

「現在うつ病に悩まされている人や、うつ病の経験がある人が再発を防ぎたい場合には、システムで基準を設定することができます。基準設定後、その人が突然に行動を変えた場合、例えば遅くまで夜更かしをしたり、携帯メールに熱中したりしている場合などに、システムコーチからコンタクトがあります。そうすることで、症状が現れる前の段階で事前に支援を行うことができます。無数のパターン認識とライブデータ追跡がこれを可能にしています。」

彼女は、ユーザーデータを収集してフィードバックし、自己認識をさらに高いレベルへ向上させるような製品に多大な影響を受けています。

ウェルネスの分野のもう一端には、ブラッドフォードが指数関数的な健康と定義するものがあります。それは、特に技術を使用して心理的能力の向上を推進している人々を対象としています。ブラッドフォード氏は「変革的リーダーシップが実現可能なことの限界を拡大し、人間の精神的および感情的な能力を真に向上させている人々が私たちのコミュニティにはいます」と述べています。

ブラッドフォード氏は、神経刺激とバイオフィードバックを利用している企業にも興味を持っています。彼女は、Fisher Wallaceという会社が開発した、新たにFDA認可を受けた電気刺激デバイスを例に挙げました。このデバイスは、ユーザーの額に装着することで薬を使用することなく、うつ病を効果的に軽減することが証明されています。

ブラッドフォード氏の最も伝えたいメッセージの1つは、人間は指示やコーチングを非常にうまく取り入れることができ、この考え方に沿って技術を最適化する必要があるということです。

「ウェルネス分野の多くの人々は技術が問題であるように感じています。 問題は、技術が劣っていることではなく、十分なレベルに達していないことだと私は考えています。そうした技術は人間中心のデザインである必要はありませんし、「どうしたら技術を使って人との親密な関係やつながりを作ることができますか?」という人はほとんどいないのです。

Image Credit: Patrick Foto / Shutterstock.com
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This article originally appeared on Singularity Hub, a publication of Singularity University.

この記事はSingularity Hubに掲載された記事を翻訳したものです。